富士通が新たに提供する「Fujitsu 資産分析・可視化サービス」は、生成AIを活用してシステムのモダナイゼーションを支援し、アプリケーション資産の可視化や設計書生成の効率化を実現します。
このサービスは、生成AIを活用し、過去600社以上のシステム資産分析の実績を基に、アプリケーション資産の全体把握、スリム化、最適化、メインフレームからオープン環境への移行時の移植性評価、設計書生成を包括的に支援します。
サービスは、（1）「資産分析・可視化サービス for アプリケーション資産」と（2）「設計書リバースサービス for アプリケーション資産」の二つのコンポーネントで構成されています。
前者では、アプリケーション資産を可視化するソフトウェア地図を自動生成し、全体の現状を迅速に把握することが可能です。
また、プログラミング言語別に資産の棚卸しを行い、不要な資産や類似コードを検出し、移行対象を明確にします。
移植性評価では、メインフレームの機能を標準化されたプロセスで選定し、移行の難易度を評価します。
後者のサービスでは、Fujitsuのナレッジグラフ拡張RAGを用いて、設計情報の生成と資産理解の質を向上させます。
具体的には、残存する設計情報や既存プログラムの解析結果を基に資産ナレッジグラフを作成し、約40％の品質改善を実現しました。
さらに、LLMの幻覚を防ぐための機能も開発され、設計情報の正確性を高めています。
富士通は、老朽化したレガシーシステムのブラックボックス化を解消し、モダナイゼーションを推進するために、生成AIの適用範囲を拡大していく方針です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b9a55e155c0dc20eb0630d29b05b85560f0715a9