国連が発表した報告書で、北朝鮮の人権侵害が深刻化していることが明らかに。強制労働や公開銃殺の実態も報告され、国際社会の圧力が影響を与えているとの分析。
要約すると国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が発表した最新の報告書によると、北朝鮮における人権侵害が深刻化していることが明らかになりました。
この報告書は2022年11月から2023年10月までの期間に、175人の脱北者からの証言を基に作成されています。
証言の中には、強制失踪や拉致、海外派遣労働者の強制労働、女性の人身売買といった事例が含まれています。
証言者の大多数は、拘禁施設での非人道的な扱いや食糧不足などの人権侵害を経験したと述べています。
さらに、国家保衛省の取り締まり機関「109常務」による検閲が強化され、電話の盗聴や令状なしの家宅捜索が行われていることも報告されています。
無許可のメディア機器や出版物の押収が行われ、摘発された場合には公開裁判にかけられ、最悪の場合には公開銃殺される危険性も指摘されています。
しかし、国際社会からの圧力が高まる中、OHCHRは一部の保安員に対して人権教育が施され、収監者の処遇が若干改善されたとの評価も示しています。
また、最近韓国に入国した脱北者の中には、海外労働者として派遣された後に脱北した男性が増加しているとの分析もされています。
OHCHRは隔年で北朝鮮の人権状況に関する報告を行っており、今回の報告書は24日にジュネーブで開催される国連人権理事会に提出される予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/272a7f430981191bd525606ffef5082a01bdcf46