EUが公表した「競争力コンパス」は、脱炭素化を進めながら競争力を高めるための提言書で、2050年のカーボンニュートラルを目指しています。
要約するとEUは、域内産業の競争力を高めるための提言書「競争力コンパス」を1月29日に公表しました。
この提言書は、元欧州中央銀行総裁のマリオ・ドラギ氏がまとめた「ドラギレポート」を基にしており、「脱炭素化と競争力の両立」など3つの行動分野と5つの横断的施策から成り立っています。
EUは、欧州を脱炭素型製品の「拠点」とすることを目指しており、安価なエネルギーの推進を通じて、米国や中国との脱炭素競争に立ち向かう意向を示しています。
ドラギレポートでは、米国との成長性・生産性の差を埋めるために、毎年国内総生産(GDP)の5%に相当する投資を行うべきだと提言されており、この投資額は「マーシャルプラン」を超える規模であると強調されています。
また、レッタレポートも同様に脱炭素化とデジタル化を提言しており、特にAI技術などへの研究強化を求めています。
さらに、EUは米国に依存した軍事産業からの転換を図り、欧州に雇用を生み出す軍事政策の重要性を訴えています。
これらの施策は、国際政治が混迷する中で、2050年のカーボンニュートラル達成に向けたEUの戦略として位置づけられています。
EUは、競争力を高めるための施策を進めることで、脱炭素化と経済成長を両立させることを目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/952cdd5603b2ddb2735651aef0f3dc083af8fb4f