イーロン・マスク氏が米大統領選での有権者に対する100万ドル贈与を巡り、検察に民事提訴されました。違法な宝くじとして活動停止を求められています。
フィラデルフィアの検察は、マスク氏が激戦州で毎日1人の登録有権者に100万ドル(約1億5000万円)を贈るという行為について、「違法な宝くじを運営している」として民事訴訟を提起しました。
訴状を提出したフィラデルフィア地区検察局のローレンス・クラズナー地方検事は、マスク氏の活動が連邦選挙法に違反している可能性があると指摘し、即刻活動を中止するよう求めています。
マスク氏は、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領を支持しており、ペンシルヴェニア、ジョージア、ネヴァダ、アリゾナ、ミシガン、ウィスコンシン、ノースカロライナの7つの激戦州において、毎日1人の有権者に100万ドルを贈る計画を発表しました。
このプログラムに参加するためには、受け取りを希望する人が個人情報を提供し、憲法支持の誓約書に署名する必要があります。
これまでに9人が受け取り人として発表されており、最新の当選者はミシガン州の男性です。
しかし、民主党側からは「票を買収しようとしている」との批判が上がり、法的な調査が進められています。
クラズナー地方検事は、マスク氏の活動が「人を欺き、混乱を引き起こす」ものであるとし、投票日前にこの活動を停止させる必要があると訴えています。
裁判所は、投票日直前の来月1日に審理を開く予定です。
法律の専門家は、この金銭提供が連邦法に違反するかどうかは不明確であると述べています。
連邦法では、有権者登録をさせるために金銭を支払うことは違法ですが、今回の宝くじ方式の金銭提供が違法かどうかはまだ確定していません。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2d31e5062e86f68ea84483a35d0855e4eca2c441