日本の「姓」と「家族観」の歴史を探り、夫婦同姓・別姓の議論の背景を解説。明治政府の制度改革が影響を与えたことがわかる。
特に、夫婦同姓と夫婦別姓の議論が盛り上がる中で、これらがどのように日本の家族制度と結びついているのかを探る内容です。
京都大学名誉教授の落合恵美子氏が、江戸時代から近代にかけての日本の姓の位置付けや、家族制度の成り立ちについて詳しく述べています。
江戸時代までの日本では、姓と家族の関係は現在とは異なり、家制度が明治政府によって強化される過程が重要なポイントです。
明治時代において、1870年には全国民に苗字の公称が許可され、1872年には最初の全国的な戸籍である「壬申戸籍」が作成されましたが、当初は苗字を持たない人も多く、家族が異なる苗字を持つこともありました。
さらに、1875年には平民苗字必称義務令が公布され、これによって国民管理の必要性から苗字の使用が強制されました。
このように、明治政府による制度改革が日本の姓と家族観に大きな影響を与え、現在の戸籍制度や家族のあり方に繋がっていることが示されています。
この記事は、夫婦同姓や夫婦別姓の問題を考える上で、歴史的な視点からその背景を理解するための重要な情報を提供しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a8c9e3006cc47d2951cff653066d7ba57574c31d
コメントでは、日本の姓や家族観の変遷に関する様々な意見が寄せられていました。
保守派からは、夫婦別姓に対する反対理由が述べられ、歴史的な背景や家族主義の重要性が強調されていました。
特に、姓が家族の結束を象徴するものであるとの意見があり、個人主義やリベラリズムによる家族の解体を懸念する声が多く見られました。
一方で、選択的夫婦別姓を支持する意見もあり、歴史や事実を知った上での議論の重要性が指摘されていました。
実務的には、旧姓の通称使用拡大で対応可能との意見もあり、制度の見直しが求められていました。
また、戸籍制度のあり方についても様々な意見があり、個人単位での戸籍管理が必要との声や、伝統を重視する意見が対立していました。
さらに、歴史的な視点から、日本人が姓を持つようになった経緯や、制度の変化が今後の家族観に与える影響についても考察されていました。
こうした意見の中で、伝統や文化を守りつつも、未来に向けた柔軟な議論が必要であるとの共通認識が見られました。
ネットコメントを一部抜粋
保守派が夫婦別姓に反対する理由は、歴史とかそういうことだけではありません。
明治から家というものができた。
実に面白い!タメになった。
自分は選択的夫婦別姓に賛成です。
伝統だなんだっていってもそもそも名字を一般国民が持つようになったのは明治以降のはなしなんだからね。