契約書レビューを効率化する生成AIを開発した米スタートアップIvoが、シリーズAラウンドで24億円を調達。法務チームの業務を迅速化し、海外市場への進出も計画中。
要約すると米国のリーガルテックスタートアップIvo(アイボ)は、契約書のレビューや交渉を効率化するための生成AIを開発し、2023年2月5日にシリーズAラウンドで1600万ドル(約24億円)を調達した。
この新技術は、社内法務チームが契約書を迅速かつ容易に修正・交渉できるよう支援するもので、AIが契約書の草案をスキャンし、標準的な条項からの逸脱やリスクを特定し、修正案を作成する。
人間の弁護士がその内容をレビューすることで、交渉プロセスの迅速化を図る。
アイボの共同創業者でCEOのチョン・ミンギュは、契約書のレビューが企業内弁護士にとって煩雑で時間のかかる作業であることを理解し、開発した技術が高精度な修正を可能にすると述べている。
競争の激しいリーガルテック業界では、IcertisやIroncladなどの企業も同様のサービスを提供しているが、アイボは生成AIの高度な技術を活用し、単なる自動化を超えたサービスを提供することに注力している。
2023年4月から商用サービスを開始し、すでに150社以上の顧客を獲得しており、特にデザインソフトのCanvaやイベント開催支援のEventbriteが含まれている。
顧客企業からは、契約書レビューにテクノロジーを導入したことで時間を大幅に短縮できたとの報告が寄せられている。
今後は海外市場への進出も視野に入れており、新製品の開発も検討している。
累計調達額は2200万ドル(約33億9500万円)を超え、弁護士や法務チームの契約書レビューを変革することを目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a9001c6eeacf9251c6a9b182b2388d35f0a141fd