映画『Black Box Diaries』の公開において、伊藤詩織氏の弁護士が防犯カメラ映像の使用に関する問題を指摘。公益性と被害者救済の観点から議論が展開されている。
この映画は米長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、史上初の日本人監督として注目を浴びています。
しかし、伊藤氏の民事裁判を共に闘った弁護士たちからは、映画公開に関する問題が指摘されています。
特に、映画内で使用されているホテルの防犯カメラ映像に関して、ホテル側との「裁判以外には一切使用しない」との誓約書が交わされており、映画としての使用には別途許諾が必要です。
現時点でホテル側はこの使用を許可していません。
また、映画には捜査員やタクシードライバーの音声や映像も含まれており、これらに関しても修正が求められています。
弁護士たちは、公開された映像が性暴力被害者の救済に繋がるかどうか、また社会全体にとってプラスになるのか疑問を呈しています。
佃弁護士は、伊藤氏の被害が裁判で認められているため、映像を公表する必要性はないと主張し、誓約を破ることが今後の情報提供に悪影響を及ぼす可能性を指摘しています。
つまり、今後の性被害者救済のためには、貴重な証拠である防犯カメラ映像の使用は慎重に考慮されるべきであり、伊藤氏の公益性はすでに果たされているとの見解が示されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cc4c7cb59db30b462ad665b3822afad5c422bbc1
コメントでは、映画『Black Box Diaries』の公開に関する法的課題や公益性について様々な意見が寄せられました。
多くの人々は、被害者の権利とその映像や証言の使用について懸念を示しており、無断での使用や守秘義務の侵害が倫理的に問題であると指摘していました。
特に、被害者が自らの経験を商業的に利用することに対する疑問が多く、性被害の問題を扱う際には慎重さが求められるとの声が多かったです。
また、約束事を破ってまで上映することは許されないとの意見もあり、どんな状況であれ約束を守るべきだという考えが強調されていました。
さらに、表現の自由や公益性についての議論もあり、弁護士や専門家の意見が分かれる中で、どちらが優先されるべきかという難しい問題が提起されていました。
最後に、社会全体にとっての利益や害については人それぞれの見解があり、その解釈の違いが議論を複雑にしていることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
いくらなんでもやりすぎだと思う。
守秘義務が云々とかいう最近の出来事と同じく被害者側なら何をしても許されるといった感情で行動されているのかと思ってしまう。
事情がどうであれ約束事を破ってまで上映するのは倫理観的にどうなの?
この件のせいで今後防犯カメラ映像の提供が無くなれば、それこそ公益性が失われることになると思う。
結局この方は自分の意見を広く知らしめるためなら他の人のことなんてどうでもいいと思っているんでしょうね。