OpenAIの新推論モデル「o3-mini」が無料ユーザーにも解放。数学や科学での性能向上が期待される。
このモデルは、1月31日にリリースされ、従来の「o1-mini」モデルと比較して、数学、コーディング、科学の分野で同等の性能を持ちながら、ユーザーの質問に対する回答速度が24%向上したとされています。
OpenAIは、「o3-mini」が「より正確で明確な回答を生成し、優れた推論能力を持つ」とし、中程度の推論力を必要とする場面ではo1-miniと同等のパフォーマンスを発揮することを強調しています。
o3-miniの最大の特徴は、用途に応じて「低」「中」「高」の3つの推論レベルが設定されている点です。
特に数学のテストでは、中・高推論レベルがo1-miniを上回り、高推論レベルではo1の強化版すらも超える性能を示します。
また、博士課程レベルの科学の質問に対しても、o3-miniは全ての推論レベルでo1-miniを上回る結果を出していますが、o1は依然として全体のトップパフォーマンスを維持しています。
o3-miniはo1-miniを置き換える形で提供され、すべてのユーザーが利用可能です。
リリース当初は「ChatGPT Plus」「Team」「Pro」ユーザーがアクセスできましたが、現在では「Enterprise」ユーザーも利用可能になっています。
PlusおよびTeamユーザーの1日あたりのメッセージ制限はo1-miniの50メッセージから150メッセージに増加しました。
無料ユーザーも制限付きでo3-miniを試すことができ、「推論」オプションを選択することで利用可能です。
これは、ChatGPTの推論モデルが無料ユーザーに提供される初めての機会であり、MicrosoftがCopilotユーザーにo1の推論機能を無料で提供した翌日に発表されました。
o3-miniの実際のパフォーマンスは、今後のテスト結果に依存することが予想されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/82b5d3d45a3ad32978457536568b20308b1c1349