福島第1原発のデブリ分析が初公開され、今後の研究に向けた意気込みが示されました。
要約すると日本原子力研究開発機構は、茨城県大洗町の研究施設で、東京電力福島第1原発2号機から取り出された溶融核燃料(デブリ)の分析を報道陣に公開しました。
このデブリは、東電が昨年11月に事故後初めて試験的に採取したものであり、実物が公開されるのは今回が初めてとなります。
公開されたデブリは全長約9ミリ、重さ約0.7グラムで、取り出された際には黒っぽい外観でしたが、現在は断面に光沢があり白っぽく見えています。
機構は、このデブリをそのままの状態で外観などを調べた後、砕いて1月末までに大型放射光施設「スプリング8」など4つの施設に分配する予定です。
この日は、放射線を遮る箱に保管中の約2ミリのかけらや、容器に入った微小な粒も公開されました。
デブリの分析は、電子顕微鏡での観察を行った後、薄く削ったり、酸で溶かしたりすることで詳細な元素の組成や結晶構造を調べる計画です。
機構の担当者は、今後のデブリ取り出しに向けて分析手法を確立していきたいと意気込みを語っています。
この研究は、福島第1原発の事故処理に向けた重要なステップであり、今後の進展が期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9d809d1dee2c6d49cc62c663afe9b6634d2e09d5