スペイン女子サッカー代表選手に無断でキスをした元連盟会長が有罪判決を受け、罰金と接触禁止が命じられました。
要約するとスペイン女子サッカー代表の選手、ジェニファー・エルモソに対して同意なしにキスをしたとして、スペインサッカー連盟の元会長ルイス・ルビアレスが有罪判決を受けました。
裁判所は、ルビアレスに対して1万800ユーロ(約170万円)の罰金を科し、エルモソ選手の半径200メートル以内に近づくことや、連絡を取ることを1年間禁止しました。
元会長はキスが合意の上であったと主張し、エルモソ選手に圧力をかけたとして強要罪でも起訴されましたが、その点については無罪となりました。
元会長は判決に不服を申し立て、上訴する意向を示しています。
事の発端は、2023年に豪シドニーで行われた女子ワールドカップでのメダル授与式で、ルビアレスがエルモソ選手の頭をつかみ、キスをしたことです。
この行為は多くの視聴者に目撃され、スペイン国内では抗議運動が起こり、性差別への対応を求める「MeToo」スタイルの運動が展開されました。
元会長は、辞任要求に抵抗したものの、国際サッカー連盟(FIFA)から資格停止処分を受け、最終的には2023年9月に辞任しました。
公判では、元会長がキスを「愛情の行為」として正当化し、エルモソ選手が同意していたと主張しましたが、エルモソ選手は法廷で許可は与えていなかったと証言し、この出来事が「自分の人生で最も幸せな日の一つを汚した」と述べました。
さらに、エルモソ選手は「ボスが私にキスをしてきた。
これは、社会的な付き合いや仕事の場で起きていいことではない」と強調しました。
元会長の同僚たちも共謀罪で起訴されましたが、いずれも無罪となっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3d36ab504b577d28572adf7723e9f7a69d8ec734