この記事では、日本に仏教が定着する過程での権力闘争について詳しく解説しています。蘇我氏と物部氏の対立を通じて、仏教の受容がどのように進んだのかが語られています。
著者は、昨年逝去した松岡正剛氏が日本文化の核心を探求する過程で、仏教がどのように日本に根付いていったのかを解説しています。
仏教の到来は、6世紀半ばの欽明天皇の時代にさかのぼり、当初は「蕃神」や「仏神」として外国の神々の一部と見なされていました。
この時期、仏像が日本に持ち込まれたことが記録されていますが、仏教の教えや文化は、当時の日本人にとって新しいものでした。
仏教を受け入れるか否かの対立が生じ、特に蘇我氏と物部氏の間で激しい権力闘争が展開されました。
蘇我馬子は仏教の普及を推進し、物部守屋は排仏派として反発しました。
この対立は、敏達天皇の弟である穴穂部皇子の暗殺を引き起こし、最終的には聖徳太子の「仏法興隆」の宣言へと繋がります。
このように、仏教が日本に定着する過程は、単なる宗教の受容に留まらず、権力闘争と密接に関連していたことが明らかになります。
松岡氏は、これらの歴史的背景を通じて、日本文化の独自性や深さを再認識させることを目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2d8e391c82e94f5af3373fd8e604bfb82e6f5120
コメントでは、日本における仏教の受容とその背後にある権力闘争について多くの意見が寄せられました。
特に、仏教がどのようにして日本に伝わり、権力者によって利用されたのかという点が注目されていました。
例えば、蘇我氏が仏教を持ち込んだ背景には、祭祀の独占を目指す意図があったと指摘されており、当時の王権が豪族に対抗するために仏教を利用したことが示唆されていました。
さらに、物部氏との権力争いにおいて、仏教の導入がどのように影響を及ぼしたのかについても言及されていました。
コメントの中には、仏教が単なる宗教としてではなく、政治的な道具としての側面を持っていたという意見が多く見られ、聖徳太子や聖武天皇の行動がその例として挙げられていました。
特に、聖武天皇が仏教の導入を通じて祭祀の集権化を図ったことが強調され、彼の行動が民に与えた影響についても言及がありました。
また、仏教が日本の社会に与えた影響や、豪族の信仰と結びついた経緯についても考察があり、仏教が日本の文化や社会に根付く過程が複雑であったことが浮き彫りになっていました。
全体として、コメントは日本における仏教受容の歴史が単なる宗教の広まりではなく、政治的な背景や権力闘争と密接に関連していることを示していました。
ネットコメントを一部抜粋
蘇我一族を渡来とするならそもそも大王家も渡来となろう。
なぜ、今日も自分たちで開墾したわけでもない寺が、はるかに膨大な敷地を持っているのか？
物部は敏達天皇の弟の穴穂部皇子を推し、蘇我は欽明天皇と馬子の妹とのあいだに産まれた泊瀬部皇子を推すのですが。
仏教の精神性などとは元から無縁であり、極めて政治的ー宗教的には不純な動機から始まっている。
何に、誰に阿ってるのか知らないが、仏教・宗教とはそういう物ではないだろう。