日本人と仏教の独特な関係を掘り下げ、文化や歴史に与えた影響を解説する記事です。
著者は、昨年逝去した松岡正剛氏の著作『日本文化の核心』を基に、日本の文化と仏教の歴史的なつながりを解説しています。
聖徳太子以降、仏教は貴族や豪族によって重視され、特に聖武天皇の時代には護国のための仏教、いわゆる鎮護仏教が発展しました。
この時期、神社と寺が融合した神宮寺の建立や神前読経が行われ、神仏習合の現象が見られました。
仏教の各派はそれぞれの教義を深めつつも、神道とのリミックスが進み、顕教と密教の流れが形成されました。
日本の仏教史においては、「顕密体制」と呼ばれるこの流れが重要な役割を果たしています。
鎌倉時代には、浄土真宗や日蓮宗、時宗など新しい宗派が登場し、禅宗も変質していく中で、日本的な仏教が栄えました。
また、徳川時代には寺請制が確立され、寺と地域、檀家の関係が形成され、葬式や戒名の提供が一般化しました。
これにより、家に宗派が結びつくことが一般的となり、今日でも「おたくの家の宗旨は?」という質問が存在します。
さらに、一般庶民の間で「仏頂面」や「おシャカになる」といった俗語が流行し、死者を「ホトケさま」と呼ぶようになったのもこの時代の特徴です。
記事では、日本文化の核心に迫る視点を提供し、仏教がどのように日本人の生活や文化に影響を与えてきたのかを探求しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f79b2008107f1083e4346ff4fef2ed4c50d4de23
コメントでは、日本人の宗教観の多様性についての意見が多く見られました。
神道や仏教、キリスト教が共存している日本の文化は、海外から見ると独特に映るようです。
あるコメントでは、日本人が神も仏も受け入れる姿勢が「ふわっとしている」と表現されており、神の存在や宗教現象に対する興味深い見解が示されていました。
また、最近観た映画「空海」に関する意見も寄せられ、歴史上の空海とは異なる描写に疑問を持つ人が多かったようです。
映画が観光名所のPRを目的としているのではないかとの見方もあり、宗教や歴史を題材にした作品に対する批判的な視点が見受けられました。
さらに、日本の仏教におけるお坊さんの妻帯許可など、他国とは異なる特徴についても言及があり、これが日本独特の文化であるという意見がありました。
全体として、宗教や文化に対する興味や疑問が多く寄せられ、さまざまな視点が交わされていました。
ネットコメントを一部抜粋
日本人て神も仏もなんて言うし、キリストも祝うし、八百万の神で唯一絶対神でもなく、神と言っても人間臭いし。
つい最近に、映画「空海」を見ましたが、歴史上に実在する空海とは、かけ離れている感が…
独特といえばお坊さんは妻帯OKも日本独特なんですよね。
その仏頂面やオシャカの意味を書いてるのかと思いきや…タイトルの付け方が下手。
でも銀シャリって戦後だよね…