イーサリアムのペクトラアップグレードがテストネットでファイナライズ失敗。開発者は原因を議論中。
このアップグレードは、協定世界時(UTC)で24日の21時55分に有効化されたものの、トランザクションの確認が行われず、ブロックに追加されることがありませんでした。
ファイナリティとは、トランザクションが不変で取り消せない状態を指し、その達成はブロックチェーンの運用において重要です。
テストネットは、メインネットでのアップグレードを行う前に、新しいコードを試すための環境ですが、今回のファイナライズ失敗の理由は現時点では不明です。
開発者たちは、Ethereum R&D Discordチャンネルでこの問題について議論し、過去にもテストネットでのファイナライズ失敗があったことが指摘されています。
ペクトラは、イーサリアム改善提案(EIP)を1つのパッケージにまとめたもので、特にEIP-7702が注目されています。
この提案は、ウォレットのユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的としており、スマートコントラクト機能をウォレットに持たせることが可能になります。
また、EIP-7251では、バリデーターがステーキングできる最大量を32ETHから2048ETHに増やすことが提案されており、これによりステーキングの効率が向上することが期待されています。
次のテストは3月5日に行われる予定ですが、今回の問題の影響で延期される可能性もあります。
ペクトラはイーサリアムにとって、約1年ぶりの大規模なアップグレードであり、開発者たちはその実施日を決定する前に、両方のテストネットでの稼働状況を確認する必要があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ef8a19d28a6a965d7ce65d504e8bdd8088d0d61c