バイビットのハッキング後、イーサリアムコミュニティはロールバック提案に強く反発。過去の事例とは異なり、現状では実施が難しいとの見解が示されています。
提案の発端は、ビットメックス(BitMEX)の共同創設者アーサー・ヘイズ氏の投稿であり、彼はイーサリアムの共同創設者ヴィタリク・ブテリン氏に対して、バイビットを救うためにチェーンを巻き戻すことを提唱した。
この提案は、2016年に行われたイーサリアムのロールバック事例を引き合いに出してのものであるが、イーサリアム財団のティム・ベイコ氏は、現在の状況ではロールバックは不可能であると説明した。
2016年のロールバックは、TheDAOというアプリケーションのバグによる特殊なケースであり、開発者が資金を凍結する機能を実装していたため、ハッキングの影響を軽減できた。
しかし、今回のハッキングでは、マルチシグインターフェースが侵害され、資金がすぐに悪用される状態にあったため、過去のケースとは異なる。
さらに、現在のイーサリアムエコシステムは広範囲にわたっており、ロールバックを行うことで他の取引やチェーンにも影響が出る可能性がある。
オープンソースであるため、ハッカーに気づかれずにロールバックを実施することも困難である。
バイビットのCEOベン・ジュー氏は、イーサリアム財団にロールバックの可能性を確認したことを明らかにし、最終的な決定はコミュニティの意向に基づくべきだと述べている。
このような状況の中で、イーサリアムコミュニティはロールバック提案に対して強く反発している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2696b00243216a258ed90a592ff955fb0119fbbd