アダニグループが580億円でムンバイの建設会社ITDの46.6%株を取得。インフラ需要に応じた事業強化の一環で、主要プロジェクトも多数運営中。
要約するとインドの富豪ゴータム・アダニが率いるアダニグループの一部門、Renew Eximがムンバイに本拠を置く建設会社ITD Cementation India(ITDセメンテーション・インディア)の46.6%の株式を320億ルピー、約580億円で取得することに合意しました。
この取引は、インフラ需要の高まりを背景に、アダニグループがインフラ関連事業を強化する一環として行われました。
Renew Eximは、ITDの株式をバンコクに拠点を置くイタリアとタイの合弁会社から購入します。
買収額は、ITDの株価の終値から25%のディスカウントを適用したもので、ITDは国内の多数のインフラプロジェクトを運営しています。
特に注目されるのは、ウッタル・プラデーシュ州にある全長1047キロのガンジス高速道路で、すでに50%が完成しています。
また、チェンナイやバンガロールの地下鉄関連プロジェクトやインド海軍のプロジェクトも手がけています。
Renew EximはITDの上場廃止を行わない方針であり、この買収はアダニグループがセメント製造事業を強化するタイミングで実施されました。
さらに、アダニグループの子会社Ambuja Cementsは、先週にOrient Cementの47%の株式を810億ルピー(約1480億円)で取得することにも合意しています。
アダニは家族とともに1160億ドル(約17兆8000億円)の資産を保有し、フォーブスが発表した『インドの富豪100人』リストで国内第2位の富豪とされています。
アダニの事業はセメントだけでなく、空港、鉱業、港湾、発電事業など多岐にわたります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/45b7be6b0a9d927e7d104d0e3ab91dc1ba4266fd