Bybit流出事件の詳細と北朝鮮の手法

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Bybitで発生した2200億円の流出事件について、チェイナリシスが北朝鮮の典型的手法を指摘し、資金洗浄の詳細を解説しました。

要約すると暗号資産取引所Bybitで発生した約2200億円相当のイーサリアム(ETH)流出事件について、ブロックチェーン分析企業チェイナリシスが詳細な分析レポートを公開しました。

この事件は2023年2月21日に発生し、攻撃者はソーシャルエンジニアリングを用いたフィッシング攻撃を通じて、コールドウォレットの署名者から情報を引き出しました。

その結果、約40万1000ETHが攻撃者の管理するアドレスに転送されました。

攻撃者はその後、複雑な中間アドレスネットワークを経由して資金を分散させ、ETHの一部をビットコイン(BTC)やダイ(DAI)などに変換し、DEX(分散型取引所)やクロスチェーンブリッジを利用して資金洗浄を行っていることが明らかになりました。

チェイナリシスは、盗難資金の多くが現在も各所のアドレスで休眠状態にあり、これが監視を回避するための北朝鮮関連ハッカーの典型的手法であると指摘しています。

同社が最近発表した2025年の暗号資産犯罪動向調査によると、北朝鮮関連ハッカーによる被害額は2023年の約6.6億ドルから2024年には約13.4億ドルへと倍増する見込みです。

チェイナリシスは、業界関係者と連携し、すでに盗難資金の約4000万ドル(約60億円)の凍結に成功しており、今後も官民連携による資金回収活動を続ける方針を示しています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8ff8169ce8e53007b4d36bd084100c81c92ba18b

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