韓国憲法裁判所が馬恩赫候補の任命を支持する決定を下し、崔相穆代行の行動が国会の権限を侵害したと判断。弁護団は政治的意図を指摘。
要約すると2023年9月27日、韓国憲法裁判所は、馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官候補の任命を保留する決定を下した崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行の行為について、「国会の裁判官選出権と憲法裁判所の構成権を侵害した」と判断し、全裁判官一致で馬候補の任命を支持する決定を行った。
しかし、国会が求めた「馬恩赫候補が裁判官の地位にあることの確認」については、憲法裁判所は「その問題は憲法裁判所が決めることではない」として却下した。
崔相穆代行は、昨年12月31日に馬候補の任命を保留した際、与野党の合意がないことを理由に挙げていたが、これに対し国会議長の禹元植(ウ・ウォンシク)は「国会の権限が侵害された」として権限争議を提起した。
裁判では、禹議長の請求人資格や「与野党合意」の有無が争点となった。
憲法裁判所は迅速に審理を行い、予定された宣告日当日の2時間前に宣告を先送りする決定を下したが、最終的には「禹元植議長が国会の議決なしに権限争議審判を請求したことは違法ではない」との結論に至った。
また、与野党合意に基づく裁判官選出の慣行は存在しないとされた。
この決定により、崔相穆代行が馬候補を任命すれば、憲法裁判所は昨年10月以来4カ月ぶりに「9人体制」に戻ることになる。
法曹界では、政治的な問題や拙速審理に対する懸念の声が上がっており、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弁護団はこの決定を「大統領弾劾審判の議決定足数を確保するための政治的な手口」と批判している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/25920c98740c491f475e4bf3de49efe20915db1e