東京大学などの研究グループが、葉緑体をハムスターの細胞に移植し、光合成を行う動物細胞の実現に向けた基盤技術を開発したことが明らかになりました。
この技術は、動物細胞に光合成機能を持たせる可能性を秘めており、酸素を生成し二酸化炭素を削減する新たな細胞の開発に寄与することが期待されています。
葉緑体は植物細胞内で光合成を行う重要な器官ですが、動物細胞はこれを異物とみなして消化してしまうため、移植は非常に困難でした。
研究チームは、原始的な藻類「シゾン」から葉緑体を取り出し、ハムスターの培養細胞に取り込ませるための新しい方法を開発しました。
この方法では、細胞の貪食作用を高めることで、最大45個の葉緑体を細胞内に取り込むことに成功しました。
移植後、葉緑体は2日間にわたって光合成反応を維持し、電子顕微鏡による観察でもチラコイド膜の構造が正常であることが確認されました。
しかし、4日目にはその構造が崩れ、光合成反応は著しく減少しました。
研究チームは、今後、移植した葉緑体がより長く光合成を行えるようにする技術の開発も進めていく予定です。
この研究は、東京大学、理化学研究所、東京理科大学、早稲田大学が共同で行い、その成果は学術誌「Proceedings of the Japan Academy, Series B, Physical and Biological Sciences」に掲載されました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4824367f0486ba6e92495ca53d38c797a846baf3
コメントには、葉緑体移植がもたらす光合成動物細胞の実現について、さまざまな視点が表現されていました。
特に、ミトコンドリアと葉緑体の共存が難しいのではないかという意見があり、科学的な理解を深める必要性が指摘されていました。
また、ヒトが光合成を行うことで食糧問題や宇宙進出に役立つのではないかという期待も見受けられました。
この技術が進展すれば、光からエネルギーを得ることで星間旅行が可能になるのかという夢のような想像もありました。
さらに、全ての生物が光合成を行えるようになれば、二酸化炭素問題の解決に寄与するかもしれないという楽観的な意見もありました。
しかし、一方で理論的には理解できるものの、実現にはとんでもないデメリットが伴うのではないかという懸念もあり、技術の進展には慎重な姿勢が必要だという意見もありました。
全体として、技術の革新に対する期待と同時に、倫理的な問題や実現可能性についての疑問が多くのコメントに表れていました。
ネットコメントを一部抜粋
ミトコンドリアは太古の昔に酸素からエネルギーを創り出す細菌を細胞内に取り込んだものとされている。
これはつまり、ヒトが光合成をして食糧難を回避するとか、宇宙に進出するとか、そういうことを見据えた研究ですか?
理屈はなんとなく分かりますが、とんでもないデメリットもありそうでちょっと怖いですね。
これで光からエネルギーを取り星間旅行が可能になるのだろうか。
全ての生物が光合成できるようになったら二酸化炭素問題解決か?