米企業ファイアフライ・エアロスペースの月探査船「ブルーゴースト」が、民間企業として初めて月面着陸に成功。今後も他の探査船の着陸が続き、月探査が加速する見込み。
この着陸は、民間企業による月面着陸の歴史において重要なマイルストーンであり、ブルーゴーストは「危難の海」(マーレ・クリシウム)と呼ばれる北東側の玄武岩の平原に着陸した。
着陸は、100キロメートル上空から始まり、約1時間のプロセスを経て行われ、予定通りの時間に成功裏に達成された。
ファイアフライはこの成果を受け、民間探査の新たな時代の幕開けを宣言した。
ブルーゴーストは、1月15日に地球を出発し、2月13日に月軌道に入った後、着陸の準備を進めていた。
搭載機器には、月と地球の距離を測定するための月反射鏡や、月のちりを採取する真空清掃機などが含まれ、活動期間は月の昼間に相当する2週間である。
この成功により、ファイアフライはNASAから1億150万ドル(約150億円)を受け取ることになる。
ブルーゴーストは、昨年2月に着陸に失敗したインテュイティブ・マシーンズのオデッセウスに続く2番目の民間月着陸船であり、今後も他の民間月探査船の着陸が予定されている。
例えば、インテュイティブ・マシーンズの「アテナ」は6日に月の南極近くに着陸を試みる予定であり、日本のアイスペースの「レジリエンス」は5月に月軌道に入る見込みだ。
アイスペースの探査船は、月の表土を採取し、NASAに販売する契約を結んでいる。
これらの動きは、民間企業による月探査の進展を示しており、宇宙探査における新たな可能性を開くものと期待されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/911807b7463f15b1120c80befaf458fbb0a0f214