第97回アカデミー賞の視聴者数が前年比7%減の1807万人に。Huluの技術トラブルが影響し、視聴者が重要な瞬間を見逃す事態に。授賞式では「ANORA アノーラ」が5部門を独占。
この数字は、従来のテレビ放送とHuluのライブストリーミングデータを組み合わせた結果であり、視聴者数の減少は4年ぶりの異変です。
過去数年は視聴者数が回復傾向にあり、2021年には過去最低の1040万人を記録したものの、2022年には1660万人、2023年には1880万人と増加していましたが、2024年には1950万人を見込んでいた中での今回の減少は驚きをもって受け止められています。
視聴者数減少の主な原因は、Huluで発生した技術的トラブルにあります。
授賞式開始から30分以内に3万4000人以上のユーザーがアクセス問題を報告し、特に作品賞発表の直前にもトラブルが発生したため、多くの視聴者が重要な瞬間を見逃してしまいました。
業界関係者は、これらの問題がなければ視聴者数はさらに高かった可能性があると指摘しています。
また、授賞式は3時間47分という長時間に及び、視聴者維持の障壁となったとも考えられています。
しかし、ABCは昨年と同様に早めの開始時間を設定し、視聴者離れを最小限に抑える工夫を行いました。
今年の授賞式では、ショーン・ベイカー監督の「ANORA アノーラ」が作品賞を含む5部門を独占し、監督自身が主要カテゴリーをひとりで制覇するという歴史的な快挙を達成しました。
初めてアカデミー賞の司会を務めたコナン・オブライエンは、そのユーモアで観客を楽しませ、多くの称賛を浴びました。
視聴者数の減少と技術的トラブルを受け、ABCと映画芸術科学アカデミーは今後の授賞式のあり方や配信方法について対策を検討する必要があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/196bc1bb4f8fcbfd597f7139d7fa7755887c2ae0