楽天グループは、2024年度にAI戦略を強化し、広告事業の売上を前年比7.0%増の2221億円と予想。データ活用による広告配信の精度向上が鍵となる。
この成長の背景には、AI戦略の実行がある。
特に、楽天モバイルの顧客データの増加が、広告配信の精度向上に寄与している。
楽天は2月26日に「Rakuten Ad & Marketing DAY 2025」を開催し、AIとデータを活用した広告・マーケティング戦略を顧客と共有した。
執行役員の石角裕一氏は、楽天モバイルの契約者増加がデータの多様性を生み出し、広告媒体としての役割を果たす可能性があると語った。
特に、オンライン購買データに加え、オフラインデータも同意のもとで蓄積されることで、より効果的な広告配信が実現されると強調した。
楽天はAIを活用した「トリプル20」プロジェクトを進めており、マーケティングやオペレーションの効率をそれぞれ20%向上させることを目指している。
このプロジェクトにより、2024年度には105億円の利益を創出した。
具体的なAIプロダクトとしては、購買意欲を予測する「未来購買予想」、広告パフォーマンスを最大化する「Rakuten SQREEM」、ターゲットプロフィールを可視化する「楽楽プロファイル」、効率的なデータ収集を行う「AIチャットインタビュー」が挙げられ、これらのプロダクトはすでに成果を上げている。
特に「Rakuten SQREEM」では、CPAや新規ユーザー獲得が50%改善される事例も報告されており、AIを核とした広告戦略の進化が今後も続くことが期待されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2ccea4ff20e903daf32d86c2f6d0f7e7293b4a8b