福島第1原発事故に関連し、東電元副社長2人の無罪が最高裁で確定しました。津波の予見可能性が争点となり、全員無罪の結論に至りました。
最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は、検察官役の指定弁護士の上告を棄却し、1、2審での無罪判決を支持しました。
この結果、福島第1原発事故に関する裁判は、企業トップらの刑事責任を問うものでありながら「全員無罪」という結論に至りました。
上告棄却の決定は3日付けで、裁判官全員の一致した意見によるものです。
なお、検察官出身の三浦守裁判官は、事件処理に関与していたため審理から外れました。
事故の最大の争点は、東日本大震災による巨大津波の襲来を予見できたかどうかでした。
国は平成14年に福島県沖での巨大地震の可能性を指摘する「長期評価」を発表し、東電はその情報を基に20年に「最大15.7メートルの津波が同原発に来る」との試算を行っていました。
しかし、最高裁は「長期評価の見解は、同原発への津波の襲来という現実的な可能性を認識させるような性質を備えた情報だったとは言えない」とし、旧経営陣の予見可能性を否定しました。
このため、検察は3人を嫌疑不十分で不起訴としましたが、28年2月に検察審査会の判断を受け、原発事故後の長期避難で死亡した患者らに関して指定弁護士が強制起訴を行った経緯もあります。
これにより、原発事故の責任を問う試みは、法的には結論を迎えた形となりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f267e398981e1d480d3dc2d370ec5b4f13ff0927
福島第1原発事故に関連して、東電元副社長の無罪が確定したことに対するネットのコメントが多く見受けられました。
多くの人々が、事故の結果責任を誰が負うべきかという点について意見を述べていました。
コメントの中には、知らなかったことが責任を問われるべきだという意見や、結果責任を明確にする法律の必要性を訴える声がありました。
また、国が無罪となった背景に疑問を持つ人々も多く、国と下請けの東電に対する責任の不均衡に対する批判が見られました。
さらに、予見できなかったという主張に対して、情報があったにもかかわらず軽視していたのではないかという意見もあり、過失の概念についての議論が交わされました。
事故の責任をどのように考えるべきか、またそれに対する法律の整備が求められているという点が、多くの人々の関心を引いていました。
ネットコメントを一部抜粋
知らなかった、分からなかった、その結果起きてしまった事件事故は、
国が予見出来なかったのに、下請けの東電にだけ責任押し付けるのおかしいって判断だろ。
予見できなかったではなく、しなかったの間違いでしょう。
ホントかなぁ予見できたんじゃないのかなあ。
予見できなかったことが過失であり、罪。