マニュライフが全社で生成AIを導入し、75%以上の従業員が活用。業務効率化や顧客体験向上を目指す。
日本法人のマニュライフ生命保険が2023年3月7日にこの情報を公開しました。
マニュライフは、2024年に独自の生成AIアシスタントツール「ChatMFC」を導入し、AI技術の利用を広めることで、業務の効率化とイノベーションの加速を目指しています。
約10年前からAIの活用を開始した同社は、従業員全体にAIツールを浸透させるために積極的な投資を続けてきました。
ChatMFCは、マニュライフのグローバルな従業員が利用できる生成AIツールであり、日常業務を自動化し、従業員がより価値の高い戦略的な業務に専念できる環境を提供します。
さらに、AIに関する知識やスキルが異なる全従業員がAIを理解し、効果的に活用できるようにするためのスキル向上プログラムも実施しています。
カナダ、米国、アジアでは、既に35以上の生成AIユースケースが実施されており、2025年末までに70のユースケースが優先的に展開される予定です。
これらのユースケースは、従業員からの400以上のアイデアや提案から選ばれ、約200人のデータサイエンティストと機械学習エンジニアから成る専任チームが世界中に配置されています。
また、顧客対応や業務運営、戦略的な意思決定にもAIを活用しており、新しいAI搭載翻訳ツールによって9言語でのリアルタイム翻訳が可能になり、業務の効率性が向上しています。
シンガポールで導入された営業支援ツールは、営業担当者に個別化された顧客インサイトを提供し、顧客体験を向上させています。
生成AIを活用したソリューションは、年間1億1000万件以上の通話に対応しており、2025年中にさらなる展開が見込まれています。
マニュライフは、2025年に向けたAIのロードマップを策定し、デジタル技術による機能強化を通じて、2027年までの5年間で投資に対して3倍の収益を上げることを期待しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a87c3f9282a12f3a13021011f7a9f27bf9e9c5f9