AI投資が急増中。推論モデルの需要が高まり、テック大手が競争を繰り広げています。
この投資の背景には、焦点が従来の大規模言語モデル（LLM）から推論モデルやAIエージェントといった新しい技術にシフトしていることが挙げられます。
推論モデルはその高度な能力により、従来のモデルを大きく上回るコンピューティングリソースを必要とし、これがデータセンターや高性能チップへの需要を爆発的に押し上げると予測されています。
米ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）の報道によれば、LLMのトレーニングには依然として膨大な電力と計算時間がかかる一方で、最近はリソースを減らす方法が研究されています。
しかし、推論モデルはLLMを基盤としながらも、実際の動作には従来のLLMよりもはるかに多くのリソースを消費することが示されています。
特に、中国のスタートアップであるディープシーク（DeepSeek）が市場を揺るがす存在となっており、同社のAIモデルは低コストでトレーニング可能で、推論に重点を置いた手法で論理的思考能力を高めています。
このように、ディープシークはAIモデルの開発手法をリソース集約型の推論モデルへと移行させ、今後のコンピューティング需要の増加が見込まれています。
また、米グーグルやマイクロソフト（MS）、メタ、アマゾンといったテック大手も、より高性能なAIモデルの開発競争を繰り広げており、これらの企業は設備投資が合計2150億ドル（約32兆1000億円）に達する見込みで、前年比で45％以上の増加となることが予想されています。
このように、AI投資の急増は、推論モデルの普及とともに今後のテクノロジー市場に大きな影響を与えるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7a37e5abbf579e4d34c9df212f1d73343d6213f6