2006年に登場した三菱アイは、ミッドシップレイアウトを採用した高価格の軽自動車。衝突安全性や独自のデザインが特徴だが、販売は伸び悩んだ。
エントリーグレードの軽自動車が2ケタ万円で販売される中、アイは約130万円という高価格でスタートしました。
この価格設定には、三菱の意欲的な思いが込められていました。
アイは、一般的な前輪駆動レイアウトではなく、ミッドシップレイアウトを採用しており、これは軽自動車としては非常に珍しい設計でした。
このレイアウトにより、長いホイールベースを実現し、衝突安全性も向上しました。
特に、55km/hの後面オフセット衝突基準をクリアしたことは、当時の軽自動車では唯一の特長でした。
デザイン面でも、エンジンをフロントに搭載しないことで、斬新なワンモーションフォルムを実現し、他の軽自動車とは一線を画す存在感を放っていました。
しかし、その高価格と専用設計のため、販売台数は思うようには伸びませんでした。
最初はターボエンジンモデルのみのラインナップでしたが、後にNAエンジン搭載モデルや装備を厳選したモデルも追加され、100万円を切る価格帯も登場しました。
しかし、依然として他の軽自動車と比較すると高額であったため、販売は伸び悩みました。
三菱は当時、ダイムラーと提携していたため、アイとスマートに関する誤解も生じましたが、アイの開発は提携前から進められていたため、両者には直接の関係はありませんでした。
このように、三菱アイはその価格と設計思想から、軽自動車の新たな可能性を示した一台となりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/246c99ae1e04d4de5757dea100493d2ab49d521e
三菱アイに関するコメントでは、ユニークなミッドシップ設計やターボエンジンの魅力が強調されていました。
特に、ハンドリングの良さや加速性能に感動したという声が多く、後輪駆動の特性が他の前輪駆動車とは異なる楽しさを提供していたことが評価されていました。
しかし、同時に内装の質感がチープであったことや、高価格設定が購入をためらわせたという意見も多く見られました。
特に、内装の高級感が不足しているため、購入意欲が減少したというコメントが印象的でした。
また、ターボエンジンのラインナップに対し、より安価で広い競合車が多かったため、販売が伸び悩んだという分析もありました。
さらに、他の軽自動車と比較して専用設計のシャーシが経済性を重視する市場において短命になった可能性も指摘されていました。
しかし、三菱アイのデザインや走行性能に魅了されたファンも多く、今でもそのスタイリングが通用するという意見もありました。
全体として、三菱アイは一部の熱心な支持者を持ちながらも、競争が激しい軽自動車市場での成功には至らなかったという印象が強かったです。
ネットコメントを一部抜粋
ハンドリング、エンジンが後ろにあったので、ハンドル切った時の挙動が独特でした。
内装をもう少しスポーティに演出していたら、かなり売れていたんじゃないかと感じました。
インテリアがチープな軽自動車で一気に買う気が無くなりました。
外面はかわいいけどターボがついている上に四駆だから意外と力強くて走りが楽しかったです。
三菱アイはエンジニアの理想を詰め込んだ渾身の力作でした。