ブラジルで、女性が夫からの暴力を逃れるためにスーパーマーケットで助けを求めるメモを残し、店員が警察に通報した結果、夫が逮捕される事件が発生。女性に対する暴力撲滅に向けた取り組みも進行中。
要約するとブラジル南部パラナ州サランジ市で、女性が夫からの暴力から逃れるためにスーパーマーケットで助けを求めるメモを書いた事件が発生した。
女性は「警察を呼んで。
彼(夫)に殺される」と書かれたメモを店員に渡し、迅速な対応が命を救った。
この女性は常に夫に監視されており、助けを求めることが困難だったが、買い物中にメモを書く決意をした。
店員は最初は戸惑ったが、状況を理解し、すぐに警察に通報した。
警察が女性の自宅に到着した際、彼女は恐怖にかられた様子で急いで門を開け、夫からの激しい暴行を受けていたことが明らかになった。
夫は現行犯逮捕され、過去に家庭内暴力の前科があることから、今後傷害罪と脅迫罪で起訴される可能性がある。
事件後、被害者には緊急保護措置が講じられ、パラナ州保安局は女性に対する暴力撲滅を目指す「ムリェール・セグーラ」プログラムを実施している。
このプログラムは家庭内暴力やフェミサイドの減少に一定の効果を上げており、2024年には同プログラムを受けた自治体で犯罪が18%減少したと報告されている。
しかし、女性に対する暴力は依然として深刻な問題であり、同年には109件の事件が報告されている。
これを受けて、Sespはこのプログラムを2025年に全399自治体に拡大し、啓発活動や予防策にさらなる資源を投入する方針を発表した。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/49d09aea6945680eb3db6b96d4642444f7817c6c