中国のアニメ映画「ナタ2」が公開から1カ月で3000億円を超える興収を記録し、欧州進出が決定。観客評価も高く、国際的な成功が期待される。
この映画は、2019年の「ナタ魔童降臨」の続編であり、春節初日の1月29日に中国で公開され、3月2日までに約3000億円（20億ドル）以上の興収を達成しました。
この金額は、昨年のピクサーの「インサイド・ヘッド2」を大きく上回り、世界歴代映画興収ランキングでも6位に位置しています。
映画の内容は、神話のキャラクター「ナタ」を主人公にした3DCGアニメで、彼の成長と試練を描いています。
監督は楊宇氏で、製作費は約8000万ドル（118.5億円）です。
観客からの評価も高く、中国の映画情報サイト「猫眼電影」では10点中9.8点、米映画評価サイト「ロッテントマト」でも観客満足度99％を記録しています。
さらに、欧州ではイギリスを拠点とする配給会社トリニティ・シネアジアが、37カ国での劇場公開権を取得し、3月21日に公開予定です。
北米でも好調に推移しており、オーストラリアやニュージーランドなどでも興行収入を上げています。
今後、日本や韓国での公開も予定されており、国際的な成功が期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d1b344bc226d8b74fc2fe01e4bf37ba81ffe4e72
中国アニメの国際的成功に関するコメントでは、独自性の薄さや日本・米国との違いが指摘されました。
特に、中国アニメはハリウッドや日本のアニメと比べて独自の文化を持たないという意見が多く、興行収入が高い一方で、その作品が日本や米国に与える影響は限定的であるとの見解が示されました。
「羅小黒戦記」などの作品が話題にはなったものの、興行収入は期待外れだったという声もありました。
また、中国アニメが欧州市場に進出する可能性については、抵抗が少ないかもしれないとの意見もありましたが、依然として発展途上であるという認識がありました。
技術的には進歩しているものの、日本のアニメ制作環境が改善されない限り、人材流出の懸念も指摘されました。
さらに、アニメの質についても、日本のスタッフが関わることで味わいが変わるとの意見や、興行成績が作品の素晴らしさを表す指標ではないとの意見も見受けられました。
全体として、中国アニメの成功や進出に期待する声がある一方で、その文化的な影響力や独自性に対する懸念も多く存在していました。
ネットコメントを一部抜粋
中国アニメはハリウッドアニメとジャパニメーションの狭間で生まれた新興だけど独自性が薄い存在だと感じる。
映像的には確かに物凄いけど、日本のアニメとはまたタイプが違いますね。
最近の日本のアニメは良い意味でも悪い意味でも子供向けとは言えないからジャンルとしては別物かな。
1月で3000億円って！？日本の歴代最高でも数百億円規模。
どこの国の映画だろうと、観てみないと分からない。