ローム創業者・佐藤研一郎氏は、ピアニストから電子部品業界へ転身し、半導体事業で成功を収めた経営者です。
要約するとロームの創業者、佐藤研一郎氏は、もともとピアニストとしての道を歩んでいましたが、競争が激しい音楽界から転身し、電子部品の開発に取り組みました。
彼は立命館大学で学びながら、音楽コンクールで準優勝するほどの技量を持っていましたが、トップになることが難しいと判断し、ピアノを断念。
自宅の風呂場で抵抗器を開発し、起業に至ります。
このように、佐藤氏は自身の適性を冷静に見極め、ニッチな市場に挑むことで成功を収めました。
ロームはその後、半導体事業へと大きくシフトし、現在では売上の大部分をこの事業が占めています。
祖業である抵抗器の売上は全体のわずか5％に過ぎませんが、社名にはその名残が残っています。
佐藤氏は、音楽家の支援にも力を入れており、ローム ミュージック ファンデーションを設立。
自身の持ち株を活用し、毎年約20億円の配当を得ています。
彼の経営哲学は、冷徹な客観視、ニッチの見極め、そして勝負時の見極めに基づいています。
40年前に「超優良企業」として名を馳せた企業の多くが破綻や買収を経験する中、ロームはその地位を保つことができたのは、佐藤氏の勝負眼と経営手法によるものです。
彼の成功は、変化の激しいビジネス環境において、どのようにして企業が生き残り、成長するかの貴重な教訓を提供しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5be1e0db286b8665393ce949b251205ba759c633