ブラジルにおける精神疾患の急増とその影響

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ブラジルで精神疾患による休職者が47万件を超え、前年より60%増加。不安障害や鬱病が主要な要因で、労働環境の悪化が影響。女性が多く、経済的影響も深刻。

要約すると2024年のデータによると、ブラジルでは精神疾患による休職者数が47万件を超え、前年に比べて60%以上の増加を記録しました。

この数値は過去10年間で最も多く、特に不安障害と鬱病が主要な病状として挙げられています。

専門家は、労働市場の不安定化や個人事業主化の進行、チーム縮小が労働者の精神衛生の悪化を引き起こしていると指摘しています。

障害一時給付金(傷病手当)は、医師の診断に基づき15日以上の休職を必要とする労働者に支給され、2024年にはINSSに対して350万件の申請があり、そのうち47万2328件が精神疾患によるものでした。

このデータは休職者数を示すものではなく、一人が複数回休職を取得することもあります。

INSSは支出額を明らかにしていませんが、労働者は平均して3カ月の休職を取り、その間に約1900レアルを受け取るとされています。

これに基づくと、精神疾患による経済的影響は最大で約30億レアルに達する可能性があります。

精神疾患の増加は国内労働市場に深刻な影響を与え、特にパンデミック後の社会的孤立や経済的不安が労働者の心理的負担を増大させました。

職場での過度なプレッシャーや長時間労働、チーム縮小、在宅勤務の普及もメンタルヘルスに悪影響を及ぼしています。

休職者が最も多いのはサンパウロ州、ミナス・ジェライス州、リオ州ですが、人口と休職者数の割合で見ると、ブラジリア連邦直轄区、サンタカタリーナ州、リオ・グランデ・ド・スル州が高い指数を記録しました。

特にリオ・グランデ・ド・スル州は大水害の影響を受けています。

休職者の64%は女性で、平均年齢は41歳です。

女性が多数を占める理由は、過重労働、低賃金、家族への介護、フェミサイドなどの社会的要因によるものです。

連邦政府は労働安全規則の改定を行い、企業にメンタルヘルスの管理強化を求めています。

これにより企業は労働環境のリスクを管理する責任を負い、問題が発覚した場合には罰金が科される可能性があります。

労働者の精神的健康を守るためには、企業の積極的な取り組みと労働環境の改善が不可欠です。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/728133fec6dae556fea156a59bcae884587b8c64

ネットのコメント

ブラジルにおける精神疾患の急増についてのコメントでは、社会の変化とIT化が大きな影響を与えていると考えられていました。

特に、単純作業が減少し、仕事が高度化する中で、精神的な負担が増えているという意見が多く見られました。

また、精神疾患に対する社会的な認知が進み、心療内科の受診が増えたことも、患者数の増加に寄与しているとの指摘がありました。

さらに、AIや自動化の進展が今後も雇用の減少や仕事の複雑化をもたらし、精神疾患患者がさらに増加する可能性が示唆されていました。

コメントの中には、ITやAIによる仕事のストレスや、職場環境の変化が神経質な人々に合わないとの意見もありました。

また、薬物の蔓延やコロナの影響も、精神的な問題を悪化させている要因として挙げられていました。

これらの意見を通じて、ブラジルにおける精神疾患の問題は、社会全体の変化と密接に関連していることが浮き彫りになっていました。

ネットコメントを一部抜粋

  • 日本もそうだけど昔に比べて誰でもできる単純作業や無駄な仕事がIT等による効率化でなくなり、
  • IT、AI、自動化は計算された中で仕事をするので誤魔化しがきかなく、
  • 薬物蔓延、仕事の高度化と客のモンスター化、コロナの後遺症、
  • 自国の同問題はどう分析しましょう?
  • 職場などでのIT化がのんびりした気質に合わないのだろうな。

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