日本企業のSDGsバッジが示す株主資本主義への抵抗

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英紙が指摘する日本企業のSDGsバッジの背景には、株主資本主義への抵抗感と企業の利益優先がある。

要約すると英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」は、日本企業がSDGs(持続可能な開発目標)を推進する一方で、株主資本主義に対する抵抗感を根強く持っていると指摘しています。

日本のSDGs達成度は世界で18位と意外に低いものの、企業はその社会的価値を高めるためにSDGsを熱心に掲げています。

記事では、SDGsバッジが「秘密結社の会員証」のように扱われる背景について考察されています。

日本の企業幹部は、SDGsバッジをカバンにしまい込み、必要な時に取り出して着用することが多いと述べていますが、このバッジは本来、全ての人が着用できるものであるはずです。

なぜこのような秘密結社的な意味合いがあるのかというと、日本特有の企業と株主の対立が影響しています。

国連が採択した17のSDGs目標は、貧困や不平等の解消、健康や教育の推進、気候変動への対策など、さまざまな社会的課題に取り組むことを目的としています。

日本は2016年にSDGs推進本部を設置し、経団連や公共放送NHKも積極的に取り組んできました。

しかし、実際の達成度は低く、SDGsバッジを身につける企業幹部は多いものの、その実態は疑問視されています。

プライベートエクイティ業界の経営幹部は、SDGsの推進が企業の本来の目的である株主の利益のためではないという意識を反映していると指摘し、SDGsが企業の「隠れみの」として利用されていると批判しています。

日本企業は、表向きはSDGsを推進しつつも、実際には株主の利益を最優先にする姿勢が見え隠れしており、その矛盾が問題視されています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/43d9751c0e532a45eae6dbc5c413eaa9123d9bb4

ネットのコメント

日本企業のSDGsバッジに関するコメントは、株主資本主義とSDGsの関係についての懸念が多く寄せられていました。

多くの人々が、企業が株主利益を優先するあまり、SDGsが形だけの取り組みになっていると感じていたのです。

特に、SDGsが環境への配慮を促進するものである一方で、実際には企業が持続可能な発展を追求する上での妨げになっているとの意見がありました。

さらに、SDGsの取り組みが自己犠牲を強いるものであってはならず、むしろ科学技術の進展によって快適な生活を維持しつつ環境に配慮する方法を模索するべきだという主張も見受けられました。

加えて、日本企業が欧米の価値観に追随することに対する疑問や、日本独自の企業文化を重視する意見も多くありました。

SDGsの取り組みが本当に持続可能なものであるかどうかを問う声や、他国との比較において日本の真面目さを評価する意見もあり、SDGsが単なるビジネスの道具として利用されているという批判もありました。

全体として、SDGsバッジは日本においてはあまり信頼されておらず、形だけの取り組みとして捉えられていることが多かったようです。

ネットコメントを一部抜粋

  • 我慢を強いる事を「持続可能」とは言えないよね。

  • 企業が株主利益を追求するようになると、日本固有の官僚主導資本主義が崩壊しちゃう。

  • 日本のSDGsはエコを言い換えただけの形だけのものとは感じる。

  • SDGsは日本の宗教の教義のようなものだ。

  • SDGsなんて胡散臭いもの全く信用してない。

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