サイボウズのAI活用とチャットボットの課題

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サイボウズがAIチャットボット導入を試みたものの、期待外れの結果に。業務フローに合ったAIツールが成功を収め、今後のAI活用に向けた方針が示されました。

要約すると2024年11月に開催された「Cybozu Days 2024」では、kintoneの新AI機能が発表される一方で、サイボウズ社内でのAI活用の現状も注目されました。

特にカスタマーサポート部門におけるAIの導入について、池田淳氏と鶴本時彦氏によるセッションがレポートされました。

サイボウズのカスタマーサポートは、外部委託のコールセンターを活用しつつ、問い合わせ履歴を手動で管理しており、属人化が進んでいました。

この課題を解決するため、2023年7月にプロジェクト「AIdison」を立ち上げ、AIチャットボットの開発に着手しました。

このチャットボットは、製品ヘルプやFAQを基に自動応答を行うものでしたが、リリース後の利用は期待外れで、すぐに減少してしまいました。

プロジェクトチームは、AIの精度向上や社内告知を強化しましたが、ユーザーからは「使いどころがわからない」といった声が多く寄せられ、AIの性能だけでは導入効果が得られないことを痛感しました。

そこで、業務フローに合った別のAIツールを開発したところ、AI検索ツールが成功を収めました。

このツールは、ユーザーの要望を自然言語で理解し、より効果的に情報を検索できるもので、従来の業務フローに組み込まれたことで高い利用率を記録しました。

さらに、メール対応の業務フローにもAIを取り入れ、業務効率を大幅に改善しました。

池田氏は、AI活用の成功には「AIは万能ではない」との理解、既存の業務フローに合わせること、現場メンバーを巻き込むことが重要であると強調しました。

AIチャットボットの課題を乗り越えつつ、今後もAIの導入を進めていく意向を示しています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0d610a1e3d5758841e985b5f899550c05b3d0492

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