ガザ地区の停戦合意から2カ月、イスラエルの攻撃で悲劇が続いている。ネタニヤフ首相は戦闘再開を示唆し、国内外での抗議活動が増加する可能性がある。
この光景は、2カ月前に宣言された停戦合意の歓喜から一転、悲しみと哀悼の念に包まれていることを示している。
停戦合意は3段階で構成されていたが、現在その第2段階に進むことはほぼ不可能と見られている。
イスラエルのネタニヤフ首相は、この合意に対し公然と懸念を示し、一時的な停戦には同意したものの、交渉が決裂した場合には戦闘再開を許可する立場を取っている。
また、彼はエジプトやカタールではなく、トランプ大統領との直接交渉を選び、アメリカの政策を覆す形で200万人以上のパレスチナ人をガザから移住させる計画を発表した。
この決定はネタニヤフ氏の期待を超えるものであり、停戦協定の終焉を示唆するものでもある。
戦闘再開の決定は、彼の政治的生き残りにとって極右支持を得るための重要な要素となっているが、イスラエル軍の関係者はハマスの完全破壊が不可能であると考えている。
ネタニヤフ氏は、国内治安機関の長官を解任する意向を示しつつ、自身の汚職裁判への出廷を一時的に延期し、国民の関心を逸らそうとしている。
しかし、戦闘再開の決定は、抗議活動に参加するイスラエル人を増やす可能性が高く、集会は大規模になる見込みだ。
野党の政治家ヤイル・ゴラン氏は、前線の兵士やガザの人質がネタニヤフ氏の生き残りゲームの駒に過ぎないと指摘し、人質家族を代表する団体は、政府が人質を見捨てる選択をしたと非難している。
このような状況には、実現可能な出口や、ネタニヤフ氏に行動を抑えるよう説得する意志のあるアメリカ大統領の存在が欠けている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3dda49b48cef51b683bf48fa2f5c36421250481a