地下鉄サリン事件から30年、静岡県警の職務質問が事件解明の突破口に。オウム真理教の関与が明らかに。
要約すると2023年3月20日、地下鉄サリン事件が発生してから30年を迎え、この事件が日本の犯罪史上最悪のテロ事件として知られていることを再確認する機会となった。
事件では14人が死亡し、6000人以上が重軽傷を負った。
オウム真理教は当時、富士山総本部を含む複数の拠点を静岡県内に持っており、警視庁を中心に各地の警察が教団に対する捜査を進めていた。
しかし、静岡県警の捜査は膠着状態にあり、突破口を見出すことができずにいた。
そんな中、ある警察官の職務質問が運命を変えることとなった。
静岡南警察署の勝又聖文さん(74)が、静岡市駿河区の駐車場で停まっていたワゴン車に目を付けた。
車内には2人が乗っており、助手席の人物は寝ていたが、ドライバーは勝又さんが会釈をすると顔を隠すように頭を下げた。
この行動に違和感を覚えた勝又さんは、ドライバーに対して質問を試みたが、相手は一切応じなかった。
車内を確認すると、宛名シールに熊本県波野郡波野村の文字が目に留まる。
波野村は教団の拠点の一つであり、勝又さんの妻が熊本出身であることから、教団関係者である可能性が高いと直感した。
車内からは180種類もの薬物や発火性のナトリウム、サリンに関するノートが発見された。
この職務質問が静岡県警にとっての一筋の光となり、事件解明への大きな一歩となった。
事件の背後にあったオウム真理教の恐怖と、捜査員たちの緊張感が伝わる中、静岡県警の捜査が新たな局面を迎えたことは、今後のテロ対策や捜査手法にも影響を与えることが期待される。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8842932d9d348828bb15f442c9bab1d34fe64f53