アドビが「Adobe Summit 2025」で発表した、生成AIを用いたプレゼン資料作成技術「Project Slide Wow」は、データに基づいて瞬時に資料を生成し、業務効率化を図るものです。
このセッションは、毎年注目を集めるもので、観客にポップコーンや飲み物が提供されるお祭りのような雰囲気の中で行われました。
今回の発表では、製品化の予定がない技術が紹介され、その中には業務効率化を図るための7つの新技術が含まれています。
特に注目されたのは、「Project Slide Wow」と「Project Frame Sense」の2つのプロジェクトです。
「Project Slide Wow」は、AIがデータに基づいてプレゼン資料を瞬時に作成する技術です。
デモでは、100種類以上のアイスクリームフレーバーに関する顧客レビューをもとに、最適なフレーバーを選定するプレゼン準備の様子が示されました。
この技術では、顧客管理ツール「Adobe Customer Journey Analytics」のデータを利用し、ユーザーがテーマを選んでボタンをクリックするだけで、Microsoft PowerPoint上にプレゼン資料が生成されます。
さらに、発表者用のメモも自動で作成され、資料作成後すぐにプレゼンが行えるような仕組みになっています。
また、プレゼン資料に追加情報を加えたい場合は、質問文を入力することで、即座に新しいスライドが作成される機能も搭載されています。
データの自動フィルタリング機能により、例えばアイスクリームの例では、100種類のフレーバーの中から主要なものに絞って資料を作成することが可能です。
これにより、プレゼン資料作成の手間を大幅に削減し、効率的な業務運営を支援することが期待されています。
アドビの新技術は、今後の業務環境における生成AIの活用の可能性を示しており、特にプレゼンテーションの場面での利便性を大きく向上させるものといえます。
過去の「Sneaks」発表が実用化につながった例もあるため、今後の展開に注目が集まります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2cef346312781cd7954f602d3bc6a6f0f99eabc3