北海道網走市の道立北方民族博物館は、先住民族の文化を紹介する国内唯一の施設で、2026年に開館35周年を迎える予定です。
この博物館は1991年に設立され、厳しい自然環境に適応した人々の文化的特徴や民族間の相互関係を調査し、その成果を広めることを目的としています。
館長の呉人恵氏は、北方民族について学ぶことで「豊かさとは何か」を考える機会になると述べています。
博物館内では、ほぼ原寸大で復元されたイヌイットの竪穴住居が展示されており、訪れる人々はその独自の構造に驚きを隠せません。
特に、冷たい外気を遮るために地中のトンネルを利用した構造は、訪問者にとって非常に興味深いものです。
網走市周辺は、6世紀から11世紀にかけて栄えたオホーツク文化の中心地とされており、呉人館長はこの地域が北方民族研究において象徴的な場所であると強調しています。
館内には、動物の皮や内臓から作られた衣類、骨や植物を加工した道具など、約900点の展示物があり、北方民族が自然とどのように関わりながら生活してきたかを示しています。
現代社会の貨幣経済と比較して、北方民族は自然との関わり方が多様で、厳しい環境の中でも不便さを感じていなかったと考えられます。
博物館は2026年に開館35周年を迎え、2025年度中には累計入館者数が100万人に達する見込みです。
また、海外から研究者を招いてシンポジウムを開催するなど、研究拠点としての役割も果たしています。
呉人館長は「高いレベルの研究を続けながら、楽しんでもらえる展示を作っていきたい」と意気込みを語っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0f08db5baf1985c6e776ba29d7594909ab15303f