MS&ADが三井住友海上とあいおいニッセイ同和の経費システムをオラクルで共通化し、業務効率化を図りました。
このシステムは、日本オラクルが提供し、2023年3月24日に発表されました。
システム構築はMS&ADシステムズが担当し、両社の経理部は新システムに合わせた業務プロセスの変更を行いました。
これにより、従来の自社開発システムと比較して維持管理費用の削減が実現しました。
また、業務プロセスやワークフローのデジタル化により、リモートワークへの対応も可能になりました。
新システムでは、入力データをもとに精算申請の承認や分担経費の請求書発行を行い、生成された仕訳は財務会計システムと連携します。
さらに、プロジェクト予算に対する経費の実績や進捗の管理も可能です。
このシステムは、電子帳簿保存法改正や2024年度の交際費の損金不算入制度見直しといった税制改正にも追加コストをかけずに対応できるよう設計されています。
システム基盤には「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」(Oracle ERP)と「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)が使用され、経費の予算・実績管理を効率化するために「Oracle Cloud Enterprise Performance Management」(Oracle EPM)が新たに導入されました。
これにより、経費システム内で生成されたデータの集約や可視化が容易になり、総勘定元帳からのトランザクション参照も簡単に行えるようになります。
MS&ADインシュアランスグループは、中期経営計画の一環として、傘下の両社のミドル・バック部門を中心に「1プラットフォーム戦略」を推進しており、経費システムの共通化もその一環として実施されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a78a3d0122e8040306b2abfc74d9e2d88020e673