三井倉庫グループがEC向け出荷業務の効率化のため、ペーパーレスマルチピッキングカートを導入。バーコード化とタブレット表示で作業効率を大幅に向上させる。
このカートは、オーダー番号をバーコード化し、タブレット端末で最適なピッキング経路を表示することで、完全なペーパーレス化を実現しています。
これにより、出荷業務の効率化が図られ、作業者の歩行距離や作業時間が大幅に短縮されることが期待されています。
具体的には、ペーパーレス化により月に約1500枚のA4用紙を削減し、オーダー情報の自動化による工数削減も見込まれています。
また、作業進捗や担当者の作業量の可視化により、作業精度も向上するとのことです。
EC向け出荷業務では、多品種小ロットの製品が多く、ピッキング作業が倉庫の稼働率に大きく関与するため、効率化が重要です。
三井倉庫は、ハイブランドファッション分野でのBtoBおよびBtoCビジネスを展開しており、今回のマルチピッキングカートの導入により、1オーダー毎に商品をピッキングするシングルピッキングやAMRによる協働ピッキングと合わせて、3つのピッキング手法を使い分けることが可能となります。
これにより、出荷時の作業効率がさらに向上します。
三井倉庫グループは、2021年に策定した「三井倉庫グループ DX 戦略」に基づき、SCMにおけるデジタル化を進め、最新のテクノロジーやロボティクスを活用して、効率性や品質向上を目指しています。
少子高齢化や賃金高騰といった課題に対しては、現場オペレーションの自動化・半自動化を推進し、今後もスマートロジスティクスによる生産性向上に貢献する考えを示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cab086df66dc291dce71ddf1dbb616f6ae062861