塩野義製薬の「ゾフルーザ」がインフルエンザ治療薬の処方シェアで首位を奪回。昨年の臨床試験結果が需要を高めた。
ゾフルーザは、昨年11月から今年2月までのシーズンにおいて、全体の36.4%のシェアを占め、競合の中外製薬の「タミフル」とそのジェネリックが34.9%、第一三共の「イナビル」が26.7%と続いています。
ゾフルーザは、平成30年度に販売を開始した際には46.4%の圧倒的シェアを誇っていましたが、その後はシェアが低下し、令和元年度から4年度までは15%前後に落ち込んでいました。
昨年9月、塩野義製薬はゾフルーザの臨床試験で、周囲への感染抑制効果が確認されたと発表。
このデータが医療現場での需要を高めたと考えられ、エムスリーの担当者は「昨年までと潮目が変わった」と指摘しています。
塩野義の担当者は、1回の経口投与で効果が得られることが好まれていると分析し、今後も医療関係者や患者のニーズに応えるための取り組みを継続する意向を示しました。
また、今冬はインフルエンザが猛威を振るっており、厚生労働省からの報告によれば、昨年12月下旬には過去最多の患者数が記録されるなど、インフルエンザ流行が警報レベルに達しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/52bdbd6b511e3293693cd8ddd410ea2984dcc0a5
ゾフルーザがインフルエンザ治療薬のシェアで首位を奪回したことについて、ネットのコメントでは様々な意見が寄せられました。
まず、ゾフルーザは耐性ウイルスの懸念から一時的に使用が減少していたものの、2023年11月に日本感染症学会がタミフルと同様の推奨を発表したことで、再び使用が増えたという意見がありました。
特に、1回の服用で効果が高く、子供にも使用できる点が評価され、タミフルに対する敬遠感も影響しているようです。
実際、医師が処方する際にはゾフルーザが選ばれることが多くなったとのことです。
また、タミフルの耐性ウイルスが広がっていることも、ゾフルーザの使用増加に拍車をかけていると考えられていました。
さらに、タミフルの供給不足がゾフルーザのシェア拡大に寄与しているとの指摘もあり、医療現場での選択肢としてゾフルーザが優先される状況が見受けられました。
ただし、過去に高熱や副作用を経験した患者からは、再度ゾフルーザを選びたくないという意見もあり、個々の体験が影響を与えていることも伺えました。
全体として、ゾフルーザのシェア拡大には医療現場の変化や患者のニーズが反映されているようです。
ネットコメントを一部抜粋
ゾフルーザは耐性ウイルスの懸念から使用が推奨されなくなり使用が激減したが、
タミフルはだんだん耐性ウイルスが広がっていて効かなくなっているんで、
インフルエンザで受診した人に1回内服で終わる薬、1回吸入で終わる薬、
結果高熱は2日くらい続いて、しんどさもしばらく続いて、
オセルタミビルの流通が滞ったことも首位になった理由に含まれるかと思う