日立がOTナレッジを活用したAIエージェントを提供開始。業務効率向上を目指し、迅速な導入が可能。
このサービスは、建設、輸送、電力、ガス、鉄道などの分野で熟練者のノウハウを取り込んだ専用のAIエージェントを提供するもので、提供開始は6月30日を予定しています。
日立は「生成AI活用プロフェッショナルサービス powered by Lumada」のメニューとして、このAIエージェントを顧客に提供し、フロントラインワーカーの業務効率向上を支援することを目指しています。
現在、日立はグループ全体でAIによる業務支援を推進しており、数百の業務向けAIアプリを開発している状況です。
特に、日立ビルシステムや日立パワーソリューションズでは、インフラ設備の施工やメンテナンス業務においてAIを活用し、業務の負担軽減や効率化を図っています。
日立の生成AI専門家は、エスノグラフィーやAIインタビューといった手法を用いて熟練者の暗黙知を抽出し、それを多様なフォーマットや構造を持つ帳票や設計文書と結びつけてAIが利用できる学習データを準備しています。
このプロセスを通じて獲得したOTナレッジを基に、顧客専用のAIエージェントを提供することが可能です。
また、既存の社内運用実績をもとに顧客の業務に合わせたカスタマイズも行い、迅速な導入を実現します。
さらに、第一弾として「保守問い合わせAIエージェント」が開発され、高精度な回答生成が期待されています。
今後も、社内外でのAI活用を進め、培った技術やノウハウをサービスとして提供する方針で、AIの安全基準や信頼性判断に関する研究開発も進めていくとのことです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2a12bab713279a0751855c902bc0f81c12663854