ドラマ『アドレセンス』がSNS利用の危険性を描き、英国首相も注目。子供のSNS規制議論が再燃中。
この作品は、英語作品における全世界ランキングで初登場1位を獲得し、批評家からも高評価を受けている。
物語は、同じ学校に通う女子生徒を殺害した13歳の少年が逮捕されるところから始まる。
作品は、子供たちがSNS社会に浸り、過激な思想に傾倒する危険性を訴えている。
特に、ネット上の女性嫌悪やインセル文化といった問題が焦点となっている。
インセルとは、異性との交際経験がないことを理由に女性を敵視する男性グループで、欧州ではこのグループに属する男性による犯罪が後を絶たない。
脚本家のジャック・ソーンは、少年たちが少女を刺殺する事件に衝撃を受け、制作を決意したと語っている。
また、彼は16歳以下のSNS利用を禁止する法案の可決を訴えており、息子がスマートフォンを手にすることに対する恐怖を示している。
『アドレセンス』の公開を受け、英国では子供のSNS利用規制についての議論が再燃しており、キア・スターマー英首相も自身の子供と共にこの作品を鑑賞したことを明かしている。
彼は、特に若い男性が有害なコンテンツに触れることによって引き起こされる凶悪事件への対処が必要であると述べている。
ニューヨークでは、SNSが子供たちの安全を脅かす「有害物質」として指定されており、オーストラリアでは2024年に16歳未満のSNS利用を禁止する法案が可決された。
『アドレセンス』を契機に、子供をSNSから守るための規制作りが進むことが期待される。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7e533165bf483923bd6c38c17d94eb3953eb050b