ICEとサークルがMOUを締結し、USDCやUSYCを活用した新たな金融商品の開発に取り組むことが発表されました。デジタル資産の市場拡大が期待されています。
この覚書に基づき、ICEは顧客向けの新しい商品やサービスを開発する際に、サークルの「USDC」および「US Yield Coin(USYC)」の利用を検討します。
サークルの共同創業者でCEOのジェレミー・アレール氏は、ICEの市場における信頼性やグローバルネットワークが、USDCを新たな用途へ統合するための独自の経路を提供すると述べています。
ニューヨーク証券取引所の社長リン・マーティン氏は、デジタル資産が米ドルと同様に信頼されるようになれば、サークルのステーブルコインとトークン化資産は資本市場でより大きな役割を果たすとコメントしています。
両社は、ICEのデリバティブ取引所や清算機関、データサービスなどの市場において、サークルのプロダクトをベースにしたアプリケーションの共同開発に取り組む計画です。
これにより新たな市場創出や商品開発を推進する方針です。
ICEはエネルギーや排出権、農産物、株価指数など多様な商品の現物・先物・オプション等の取引を展開する米大手取引所グループで、ニューヨーク証券取引所やICE Futures U.S.、ICE Futures Europe、ICE Futures Canadaなどを傘下に持っています。
一方、サークルは国際的な金融テクノロジー企業として、完全準備型ステーブルコイン「USDC」や「EURC」を発行しています。
日本国内では、3月25日に「USDC」の普及を目的にSBIホールディングスとの合弁会社設立に合意したことを発表しました。
サークルは、米暗号資産取引所コインベースから出資を受けており、2018年に共同企業体「センターコンソーシアム」を設立し、USDCの運営を行っていましたが、2023年に解散し、発行やガバナンスの責任がサークルに譲渡されています。
コインベースはサークルへの出資を通じて、引き続き連携を維持しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b232e29b487b05b0477b98ff9b19342ac27bcbd7