コンゴ盆地の若手科学者が気象データを分析し、環境変化を解明。多雨林の重要性が再認識される。
しかし、コンゴ民主共和国(以下コンゴ)は、植民地時代から続く搾取や独裁、紛争の影響で深刻な貧困に苦しんでいます。
この地域では、1908年にベルギー国王レオポルド2世が統治権を握り、ベルギー領コンゴとして知られるようになりました。
新たな植民地政府は、ヤンガンビに国立農学研究所を設立し、多雨林に自生する植物の調査を行い、利益を生む商品作物の開発を目指しましたが、ベルギー人研究者は現地の研究者を育成することなく去ってしまいました。
しかし、その後も地域の人々は独自に観測を続け、特に気象データの記録が重要な役割を果たしました。
最近、コンゴのキサンガニ大学のエマニュエル・カソンゴ・ヤクス講師らが過去の観測記録をデジタル化し、1960年から2020年までの気象データを分析しました。
その結果、気温は10年ごとに0.18℃上昇し、降雨パターンも変化していることが明らかになりました。
特に、乾期がより乾燥し、雨期が短くなり、雨の激しさが増していることが示されています。
21世紀に入ってからは、これらの変化がさらに顕著になっています。
現在、ヤンガンビの気候調査基地では、十分な訓練を受けたスタッフがデータを更新し続けており、2005年には6人だった森林学の大学院生が今では300人を超えるまでに成長しました。
地元の若手科学者たちは、地球上で屈指の広さを誇るこの生態系の理解に挑戦しており、彼らの努力は公式に認められるようになっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7e6a8cc7edb29bfac01919e9df98cf4feedaf2d7