第37回東京国際映画祭で上映された映画「黒の牛」では、リー・カンションが牛と共演し、ミステリアスな役柄を演じました。監督は坂本龍一の音楽を使用し、自然との繋がりをテーマにした作品です。
要約すると第37回東京国際映画祭で上映された映画「黒の牛」は、アジアの未来部門に選出され、11月3日に東京・TOHOシネマズ日比谷で公式上映されました。
この作品は、日本、アメリカ、台湾の国際共同製作で、70ミリフィルムを一部使用して撮影されました。
映画は、禅に伝わる「十牛図」からインスパイアを受けたストーリーで、自然との繋がりを見失った狩猟民の男が、自分の分身とも言える牛と出会い、万物との連なりを見つめる過程が描かれています。
上映後には、蔦哲一朗監督と主演の台湾出身俳優リー・カンションが観客とのティーチインに参加しました。
蔦監督は、リーが演じる人物は役名がなく、観客にとってミステリアスな存在であってほしいと語り、身体性が重要であると強調しました。
カンションは、監督の熱意あるオファーに応じて参加したことを振り返り、共演した牛に「ふくよ」と名付け、彼女との絆を深めたエピソードを披露しました。
しかし、離れてしまうと牛は彼のことを忘れてしまい、近づくと蹴られることもあったと笑いながら苦労を語りました。
また、映画の音楽は2023年3月に亡くなった坂本龍一が手がけており、蔦監督は坂本が本作のパイロット版を気に入っていたエピソードを紹介しました。
第37回東京国際映画祭は11月6日まで開催されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cf02eae423de2af2b579e8199e3a27894b588ba6