スマートホームの共通規格「Matter」は、家庭内デバイスの連携を進化させ、特にオーディオ市場に新たな可能性をもたらすことが期待されています。
Matterは、2021年にApple、Google、Amazon、Samsungなどの大手IT企業が共同で立ち上げたもので、家庭内のさまざまなデバイスを相互に接続し、シームレスに操作できることを目的としています。
2023年2月には「Matter 1.4」が発表され、テレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電製品やエネルギー関連機器、ルーターなど、さまざまな機器との連携が可能になりました。
日本市場では、スピーカーシステムの需要が増加することが予測されており、Matterに対応したスマートスピーカーがその中心となることが期待されています。
Matterの最大の利点は、iOSとAndroidの両方に標準対応していること、セットアップが簡単であること、対応機器にはMatterのロゴが付いて分かりやすいこと、そしてセキュリティに配慮した設計がされていることです。
Matter対応機器はBluetoothやWi-Fi、さらに低遅延かつ低消費電力のThreadネットワークにも対応しています。
これにより、異なるメーカーのデバイスを一つのアプリで管理できるようになり、家庭内のデバイスがより統合されることが期待されています。
特に、Matterコントローラーとして機能するスピーカーが、家庭内のデバイスを操作するハブとしての役割を果たすことが注目されています。
音声入力にも対応しているため、スマートフォンだけでなく音声でも操作が可能です。
日本ではまだMatter対応のデバイスが限られていますが、今後パナソニックやシャープ、日立などのメーカーが参入することで、さらなる普及が期待されます。
Matterはまだ発展途上の規格であり、オーディオ市場においても新たな可能性を秘めています。
特に、低遅延のThread技術がオーディオ体験を豊かにすることが期待されており、今後の展開に注目です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d61090ff24d3c9c1f79b79e31a1e289d588295e4