ENEOSとPFNがエヌビディアと協業し、新材料開発を加速。AIを活用した冷却液の研究を強化。
要約すると人工知能(AI)の専門企業であるプリファード・ネットワークス(PFN)と、石油元売り大手のENEOSが共同出資した合弁会社「プリファード・コンピュテーショナル・ケミストリー(PFCC)」が、米国の半導体大手エヌビディアと新材料の探索に関する協業を発表しました。
この協業では、エヌビディアのソフトウエアとAIを活用したシミュレーターを組み合わせ、データセンター(DC)向けの冷却液や潤滑油の開発を加速させることを目指します。
PFCCは、原子レベルで材料の挙動を再現し、大規模な材料探索を実施できる汎用原子シミュレーター「Matlantis(マトランティス)」を運用しており、これにより従来数時間から数カ月かかっていた計算を数秒単位で実現することが可能です。
さらに、エヌビディアが手掛ける化学分野の材料探索を高速化するソフト「ALCHEMI(アルケミ)」とマトランティスを組み合わせることで、データセンターを支える新たな材料の開発が促進されます。
近年、生成AIの普及によりデータセンター内のサーバーの消費電力と発熱量が増加しているため、効率的な冷却方式としてラックを冷却液に浸す「液浸冷却」が注目を集めています。
ENEOSは、この液浸冷却に適した高性能な冷却液を販売しており、今回の協業を通じてこの分野の研究開発を一層強化する考えです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/afc95444b7b9aeb5760637341b1e3e162169e4d6