FAAはSpaceXのスターシップ事故調査を完了し、振動による推進システムへのストレスが爆発の原因と報告。SpaceXは11の是正措置を実施予定。
要約すると米連邦航空局(FAA)は、SpaceXが1月に行った巨大ロケット「Starship」の試験飛行中に発生した爆発事故の調査を完了したと、3月31日に発表しました。
この事故は、テキサス州南部の施設から行われた統合飛行試験(IFT-7)「Flight 7」において発生しました。
当初は順調に進行していたものの、数分後にロケットの第2段が空中で爆発し、残骸が降り注ぐ事態となりました。
SpaceXは、爆発の原因として「共振現象が予想以上に発生し、推進剤が漏れた」と説明しており、FAAの調査でも「飛行中に予想以上の振動が発生し、それが推進システムのハードウェアに過度のストレスをかけ、最終的に故障を引き起こした」と報告されています。
FAAは、SpaceXが同様の事故を防ぐために特定した11の是正措置についても言及しており、これらが「Flight 8」の前に実施されることを確認しました。
さらに、SpaceXはFlight 7の前に上段のStarshipをアップグレードし、設計の変更や推進剤タンクの容量を25%増加させるなどの改善を行っています。
また、3月7日に実施された「Flight 8」でも上段のStarshipは大西洋上で爆発し、分解して消失しました。
FAAは同時に、米Blue Originの新型ロケット「New Glenn」の初打ち上げに関する調査も完了し、エンジン再点火に失敗したことが着地失敗の直接的な原因であると報告しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0993e300998e2dc53c112198db27b610f6d1dd3f