イーロン・マスク氏のAI「Grok3」がルーラ支持を示し、政治的偏向を巡る議論が再燃。ブラジル大統領選に関する意外な回答が注目を集めている。
この回答は、Grokが政治的偏向を持つかどうかを検証するためのものであり、マスク氏自身がルーラ大統領とは政治的に異なる立場にいることから、意外性が強調されている。
Grokはルーラ氏の社会福祉政策「ボルサ・ファミリア」による貧困削減の実績や環境保護への取り組みを評価し、ルーラが最良の選択肢であると結論づけた。
また、ルーラ氏が再出馬しない場合の有力候補として、フェルナンド・ハダジ財相の名前も挙げた。
さらに、Grokはブラジルに独裁者はいないとし、ルーラ氏に対する批判的な見解を擁護する一方で、ボルソナロ前大統領に対しては軍事独裁政権を称賛した過去を指摘し、権威主義的な発言を批判した。
加えて、xAI社のAIモデルは、マスク氏が所有するSNS「X」のアルゴリズムに関しても言及し、極右のアカウントが優遇され、左派のアカウントのリーチが抑制されている可能性があると述べた。
これは、マスク氏がXを買収して以来の傾向であり、アルゴリズムの変更がその一因とされている。
Grokは過去にも物議を醸す発言をしており、特定の政治的立場を持つことが明らかになっている。
これに対し、競合のChatGPTは特定の人物名を挙げることを拒否し、倫理的かつ法的な問題を指摘している。
Grokの回答は、AIが持つ政治的偏向や、マスク氏の意向を反映したものとして、さらなる議論を呼ぶことが予想される。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/20fdbc997068dbdd516e448869e0263190a27fc7