量子セキュアデータ通信の実証成功と今後の展望

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オプテージと東芝が量子セキュアデータ通信の実証実験に成功。安全な通信環境を構築し、ブロックチェーン運用にも対応。

要約するとオプテージ、東芝デジタルソリューションズ、フォーティネットジャパンの3社は、量子鍵配送(QKD)と耐量子計算機暗号(PQC)を組み合わせた新しい通信技術の実証実験に成功した。

この実験は、量子セキュアデータ通信の安全性と可用性を高めることを目的としており、特にオプテージが取り組むWeb3事業におけるパブリックブロックチェーンのノード運用において重要な役割を果たす。

QKDは、光子を用いて暗号鍵を安全に伝送する技術で、第三者による盗聴を検知できる特性を持っている。

一方、PQCは量子コンピュータによる解読が難しい暗号技術であり、これによりデータ通信基盤を保護することが可能となる。

しかし、QKDにはDoS攻撃や回線障害による鍵生成停止のリスクがあり、PQCの安全性も量子コンピュータの進化に依存しているため、単独では不十分である。

このため、両者を組み合わせることが求められていた。

実証実験では、QKDとPQCをそれぞれアクティブ/スタンバイで冗長化し、障害が発生した際にはPQC側の回線に切り替えるVPN環境を構築。

これにより、ほぼ遅延なく切り替えが行われることが確認された。

また、ブロックチェーンノード運用に必要な秘密鍵情報をQKDを通じて安全にやりとりすることで、高度な機密性を確保しつつ拠点間の連携を強化した。

さらに、大容量データ転送においてもQKDの有無で品質が損なわれないことが確認され、様々なアプリケーションに対応可能な量子セキュアデータ通信環境が構築できることが示された。

3社は、今回の実証実験を基に量子暗号技術の実用化に向けた開発を進める予定である。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/628a211562f70972cc60e4e3cb180ae72fbe31bf

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