バンダイがカプセルトイ市場での拡大を目指し、実用品のミニチュアチャームを展開。新たな顧客層を開拓し、認知度向上を狙う戦略が注目されている。
この取り組みは、実在の商品を幅約5センチメートルに精巧に再現することで、これまでカプセルトイに触れる機会が少なかった新たな顧客層を開拓する狙いがあります。
協業先の企業にとっても、自社商品の認知度を高め、新規顧客を獲得するチャンスとなっており、特にインバウンド(訪日外国人)市場にも注目が集まっています。
例えば、1月に発売された東海(東京都新宿区)の着火器具「チャッカマン」のミニチュアチャームは、ブリスターや注意書きまで忠実に再現されており、東海はバンダイの提案を受けて、2025年に迎えるチャッカマンの40周年を機に認知度向上の好機と捉え、快諾しました。
SNS上でも大きな反響を呼んでいます。
バンダイのベンダー事業部企画・開発第二チームの牧田拓朗氏は、難しい再現に挑戦し、試行錯誤を重ねることで自社の技術力向上にもつながると述べています。
具体的には、液体の質感を出すための樹脂パーツの採用や、小型ながらもシュリンク加工に挑戦するなど、工夫を凝らしています。
企画を考える際には、「身近なものがカプセルサイズになったとき、消費者に喜んでもらえるか」を重視しているとのことです。
バンダイは年間1200を超えるガシャポンを投入し、ミニチュアチャームに関しては多い月で4、5件程度の企画を進めています。
カプセルトイ市場は2023年において、2020年比の2倍となる800億円規模(バンダイ調べ)に成長しており、ミニチュアチャームはその精巧な作りと企画力で存在感を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/680cd77930b70a8079f84d6323d03f8797ad1ee7