日清食品が専用ChatGPTを導入し、業務効率を向上。社員1人あたり年79時間超の時間削減に成功。
この取り組みは、同社の社内研修プログラム「DIGITAL ACADEMY」の一環であり、生成AIの活用が進む中、導入当初は利用率の低さに直面しました。
日清食品ホールディングスのCIO、成田敏博氏は、マイクロソフトのイベントでこの施策について説明しました。
「NISSIN AI-chat」は、OpenAIのGPT-4oを基にしたもので、PC版とモバイル版が提供されています。
対象は約4600人の社員で、利用率は50~60%で推移しています。
このツールの特徴は、情報漏えいリスクを抑えるためにマイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を利用し、ユーザーの入力内容がOpenAIの学習に使われない点です。
また、社員が盲目的に回答を二次利用しないように注意を促す機能も備えています。
導入のきっかけは、2023年4月3日の入社式で安藤宏基CEOが自らChatGPTを使用したメッセージを披露したことです。
これを受けてIT部門がプロジェクトチームを立ち上げ、約3週間後に「NISSIN AI-chat」を公開しましたが、初期の利用率が低かったため、営業部門の活用例を他部署に展開し、社内浸透を図りました。
さらに、社員がAIツールをどう活用するかの課題を解決するために、部門ごとに150種類以上のプロンプトテンプレートを作成しました。
これにより、具体的な活用シーンをイメージしやすくしています。
NISSIN AI-chatは、ChatGPTのAIモデルの更新に合わせて随時アップデートされており、2023年11月にはGPT-4からGPT-4 Turbo、2024年6月にはGPT-4oへと進化しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4d21fc0a53e54924cb7fa5279cc2516522a20600
日清食品がChatGPTを導入し、業務効率化に成功したことが話題となりました。
コメント欄では、この導入に対する様々な意見が寄せられました。
まず、効率化の効果を評価する声がある一方で、入力したデータやアイデアが外部に流出する可能性を懸念する意見もありました。
特に、AIによって生み出されるアイデアが他社に流出し、オリジナリティが失われることを心配するコメントが目立ちました。
また、効率化によって浮いたコストを従業員に還元すべきだという意見もあり、企業の利益がどのように分配されるかに注目が集まりました。
さらに、AI技術に対する抵抗感を持つ人々の存在も指摘され、AIの導入が進む中での人間の役割についての議論が展開されました。
全体として、日清食品の取り組みは注目される一方で、AIに対する不安や期待が交錯するコメントが多く見受けられました。
ネットコメントを一部抜粋
効率化には良いかもしれないが、例えば入力したデータやアイデアは外部流出して…
浮いた分は従業員に還元しなよ?
ウチの会社にも必要なんだが、やたら〝AI〟を毛嫌いする輩がいて…
もう人間はいらないかもね
4oはもう古いけど